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パラリーガルコラム

初めて法律事務所に入ったとき,最初に困ったこと

2017.09.08 written by ずんだ係長

みなさんこんにちは。ずんだ係長です。
今回は,私が初めて法律事務所に入って,最初に困ったことについてお話ししたいと思います。

1 言葉に関する困りごと

法律事務所で使われる言葉は,多かれ少なかれ,法律の専門用語を含みます。大学時代に法学部で学んでいたわけではなく,一般企業から法律事務所に転職したての頃の私は,日々新しい法律用語に出会う度に悪戦苦闘していました。先輩パラリーガルは,私が入所してすぐに辞めてしまわれて聞くこともできず,弁護士は多忙そうで話しかけづらい状況で大いに役に立ったのは,インターネットと書籍でした。
特に書籍については,法律事務職員向けのマニュアルが色々なところから出ています。普通の本屋さんにはなかなか置いてありませんが,インターネットで書籍を購入するのは一つの手段かと思います。

オススメなのは,弁護士会の図書館にも,上記関連の書籍はたくさん置いてありますので,どんなマニュアルを購入すればよいか迷った場合には,弁護士会の図書館を利用するのもかなり有効な手段かと思います。
東京のケースにはなりますが,第一東京弁護士会の図書館は,入館カード無しで図書館を利用することができるので,これを使ってみるのが良いと思います。また,東京地裁・高裁の地下にある本屋さんにも置いてあるので,一度足を運んでみてはいかがかなと思います。

2 問い合わせに関する困りごと

法律の専門用語だけではなく,法律事務所で仕事をする上で必要な手続きは細かくて分かりにくいものが多く,各裁判所のホームページに記載されていることだけでは完全にカバーできないことが多々あります。
訴訟や調停の申立てに関することであれば,裁判所のホームページで事足りますが,例えば,裁判所に訴訟を申し立てる際に「資格証明書」というものが必要になる,ということは裁判所のホームページに記載されていますが,その「資格証明書」をどこで取得すればよいかは記載されていません。当事者が法人であれば,法務局で履歴事項全部証明書又は代表者事項証明書等を取得する,個人であれば,弁護士の職務上請求書を使用して戸籍謄本や住民票等を取得するのですが,それぞれの細かい手続きの方法は,自分で調べて進めていくしかありません。慣れてしまえばなんということはないのですが,新米パラリーガルにとっては,それぞれが小さな壁となります。

こういった小さな壁に対し,どこに問い合わせればよいか分からない場合は,まず1でお話ししたような書籍やインターネット検索を活用して,問い合わせ先を見極めてから,匿名で電話して問い合わせてみましょう。一般の個人が取り寄せる方法と,弁護士が代理人として取り寄せる方法で相違がある場合もあるので,「ある法律事務所の者ですが」などと切り出してみるとスムーズに問い合わせが進むと思います。

いかがでしたでしょうか。私としては,今から考えると,とても小さなことで悩んでいたなぁと思うのですが,当時の私からしてみれば,その一つ一つが新鮮であり不安で仕方なかったのを覚えています。
新米パラリーガルの皆さんも,きっと同じ気持ちなのではないかなと思います。でも大丈夫,最初はみんな同じです! 戸惑うことも多いけれど,一つ一つ丁寧に対処していくことで,必ずそれは糧になり,経験となっていきます。
私の小さなエピソードですが,これからパラリーガルを目指す皆さんの小さなお力添えになると幸いです。

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