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パラリーガルコラム

私が感じた一般企業と法律事務所の違い

2017.09.22 written by 和希

ひょんなとからコラムを書く機会を頂き、副業はあのデラックス女史(女史でいいのか?)と同じコラムニストだわぁとか一人で思い、楽しく続けた連載でした。今回の掲載をもって最後の原稿となりますが、どこかで誰かが読んでくださっている方(もいるはず)に、少しでもお役にたてることがあったなら、幸甚です。

さて、最後は一般企業と法律事務所の違いについてのお話しです。このページにたどり着いた方は、法律事務所希望や、一般企業からの転職をお考えの方もいらっしゃいますよね。
働くという点においては、そんなに違いはないかもしれません。もちろんトップダウン方式です。法律事務所の場合、より厳格な感じはあります。法律事務員は判断するという作業はないので、仕事の自由度や独創性は低くなりそうです。大企業から転職だと、トップの人間が弁護士(ボス弁)なので、社長や役員が目の前にいて直接フォローする、いきなりの重要ポジションだからきっと驚きますよ。

「事務」という職種で見た場合は少し違ってきそうです。企業の事務は、お茶くみ・コピー・書類の処理・簡単な会計の処理が主な業務になると思います。一定水準をキープできれば、誰がやっても構わない。責任もそこまで重いことはさせないですし、たくさんの部署の人のために色々と雑務を淡々とこなしていく。企業は全員で会社(事業)を動かすものなので、派手さはなくとも重要な一部といった印象です。

ただ「事務」というだけで、一般企業の一般事務と同じことをするのかなと思って法律事務を選択すると、入所当日から「間違えた」となりかねません。
法律事務は、一般事務+弁護士の補助で、どちらかというと秘書の色合いもあり、結果的にただ一人(担当する弁護士)のために色々な雑務から重要な補助まで淡々とこなしていくことになります。責任が大きくなる分、「あなたがしなくてはならない」仕事となり、替えのきかない唯一の存在になる(それが最終目標地点)。加えてパラリーガルとなれば、弁護士の必要とする情報の調査等、もっと弁護士の右腕感がでます。実際は優秀なパラリーガルのおかげで、やっと仕事ができる弁護士も...。法曹資格には、手続面やコミュニケーション能力を培うプログラムはないので(!)めちゃくちゃ賢くても、事務員さんがいなくてはどうにもならない先生もいます。

規模が小さい分、人間関係が密接で、依頼者(お客様)も身近。誰のために何をしているかを強く実感できる。仕事をする上で、あなたが必要不可欠な存在になる。この感覚が最大の違いではないでしょうか。

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