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パラリーガルコラム

私のバイブル紹介

2017.07.21 written by 和希

まずもって仕事を始めるにあたり、ビジネスの常識も事務員としてのスキルもなかった私は(未だに低スペックですが)、2つ目にお世話になった事務所で非常に痛い目を見ることになりました。先生の欲していたスキルを何一つ持ち合わせていなかったので、毎日皆さんが悩まない、通常できるような「あたりまえ」にひどく悩まされました。そんな私をメンタル的に救ったこの2冊が、パラリーガルとしてのバイブルです。

①法律事務の手引
これは弁護士会、言わずもがなの「バイブル」。大体の事務所にあるのですが、当時借りて帰ることもできず、自分の勉強のために購入しました。 この本を買うときに弁護士会の書店で「どこの先生の事務員さん?(割引するよ)」と言われたときに、黙って本を買ったことが先生にばれて叱られたどうしようもう割引要らないよ!と、目を白黒させながら言いあぐねていたら、書店員さんが、「その頑張りが先生のためになるから、割引しておくね」と言ってくれました。当時ずいぶん心があったまった出来事でした。
またベテランの方は、「あの本、ほとんど読まなかったよ~実践と経験が大事だからね~」なんて言われることもあるのですが、当時は誰にも訊けない事務所に在籍していたので「とにかくここに載っている、載ってなければ知らなくても大丈夫」と本当に安心材料でした。

②秘書検定の参考書
電話の出方や敬語が気に入らないとよく叱責されていました。叱責されればされるほど、委縮してしまって毎度毎度プチパニックになってしまう情けない私。大体指摘される表現、本当に間違っているのかしら...と疑問を抱いたりすることもあったりなかったり。けれど、自分の態度は間違っていない!と言うためには、ちょっとしたバックボーンがある方が心強いもの。
そんな私を救ったのは、一般的にこれが正しい所作だろう一覧が載っている、秘書としての一応の正解を教えてくれる秘書検定受験の参考書でした。 これは、お茶の出し方・言葉遣い・ファイリングから上司に対する正しい応対と心の持ちようまでを網羅的に示してくださる偉大な本です。
このまま事務所勤めを続けるのであれば、そのまま頑張って秘書検定を受けるつもりでしたが、その後すぐ秘書的な所作が特に必要とされない企業法務に派遣されるにいたって、受験の機会は逃してしまいました。趣味と教養を兼ねて、今後受験しようかなと思ったりしています。
ここにあげた本は、きっと現役パラリーガルさんやパラリーガルを目指してきた人にとってはそんなに珍しい紹介ではないですよね。
でも今から目指す方や学生さんが、じゃあ何から始めようかな~、という時点ではきっと参考になるのではないかなと思いますよ!

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