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パラリーガルコラム

パラリーガルとして仕事で意識していること

2016.12.09 written by 眠る花

さて、実際にパラリーガルはどんな風に仕事をしているのか。これからパラリーガルとして働こうという皆さんにはとても気になるところだと思います。

私個人の話をしますと、法律事務所を数軒渡り歩いた末、今年パラリーガルとしては7年目に突入となりました。こうして書いていて、もうそんなに時間が経っているんだと驚きますが、その年月の間にさまざまな個性豊かな弁護士の先生方と出会い、一緒にお仕事をさせていただきました。

そこで学んだこと。そしていま私が仕事をする上で最も心がけていること。
それは、ひとことで言うと、場の空気を誰よりも読むことです。

パラリーガルのお仕事は外回りの仕事ももちろんありますが、基本的には弁護士や同じ職場の同僚パラリーガルとの共同作業が主軸になってきます。そこでは、彼らが今何をしていて、次に何を求めるであろうか、ということを常に意識して動くことが欠かせません。

私は忘れっぽいので、弁護士のスケジュールや抱えている事件の進行度合いはこまめに確認しますし、弁護士・同僚パラリーガルとのコミュニケーション、「報告」「連絡」「相談」のいわゆる「ほうれんそう」はいつも心に留めています。

ここで私が個人的に一番意識していることは、弁護士や同僚パラリーガルが電話で話している内容を聞く!ということです。誰かが電話で話し始めたら、自分の仕事を進めつつも、こっそり聞き耳を立てるのです。
そうすることで、弁護士がこれから事件をどう進めようと考えているかや、同僚パラリーガルが仕事で困っていることなどを知ることが出来ます。すると、次に自分が何をすればよいのかがおのずと分かり、共同作業が進めやすくなるのです。これがパラリーガルとして大切な「空気を読む力」だと思っています。

慣れないうちは難しく感じるかもしれません。まず、誰と電話で話しているのかについて、その電話の相手が事件の依頼者か、相手方代理人(弁護士)か、それとも裁判所書記官なのか、そしてその事件はどんな事件で、今どんな状況なのか、それが分かっていなければ電話の内容から相手が求めていることを推し量ることは難しいでしょうし、まず聞くことすら苦痛で、頭に入ってこないと思います。

ですが、それは時間が経てば必ず出来るようになります。不器用な私にもできるのですから、きっと皆さん出来ます。それが出来るようになったとき、自分のやるべき仕事が明確になり、相手の仕事をフォローする余裕が生まれて、そしてその先に、パラリーガルとしての仕事のやりがいがぼんやりと見えてくるのです。

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