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パラリーガルコラム

前の事務所・今の事務所ここが違う!

2017.01.13 written by ずんだ係長

みなさんこんにちは。ずんだ係長です。前回は,私が勤めた二つの一般企業と,二つの法律事務所の経験から,一般企業と法律事務所との違いについて詳しくお話しさせて頂きました。
今回はさらに掘り下げて,私が経験した二つの法律事務所の違いについてお話しします。

1 規模の違い
一つ目に勤めた法律事務所は,郊外にある弁護士1名パラリーガル2名の個人事務所で,地域密着型の小規模事務所でした。
全国にある法律事務所の8割近くが,弁護士1から2名の小規模形態を取っており,この事務所は,法律事務所の一般的な形態であると言えます。

一方,現在も勤めている二つ目の法律事務所は,東京地裁から徒歩圏内にある弁護士7名パラリーガル4名の中規模事務所です。私が入所後に法人化して,大阪にも事務所があります。
現在急成長中で弁護士がどんどん増えています。近年,都市部を中心に法律事務所の共同化が進んでおり,このような形態の法律事務所が増加傾向にあります。

2 取扱う案件とクライアントの集客方法の違い
一つ目の法律事務所は,離婚と交通事故を専門に取り扱い,離婚はほとんどが協議離婚や調停までで,審判に移行したり訴訟まで発展することは多くありませんでした。また,交通事故については,相手方との示談交渉で裁判外の和解をすることがほとんどで,これも訴訟まで発展する案件はほぼありませんでした。
この事務所では,インターネットによる集客に力を入れており,案件の9割以上が,ホームページをきっかけにした事務所近隣住民の方々で構成されるクライアントでした。

一方,二つ目の法律事務所で取扱う案件は,企業法務を中心に民事・家事・刑事の全てで,最高裁までいくものもあります。
クライアントは全国の企業を中心に,その紹介による企業や個人で構成されており,その件数もかなり多いのもあって,インターネットによる集客は行っていません。そのため,作成するホームページの情報も最小限に留めています。

3 ボスの目指すものの違い
1と2で二つの法律事務所の違いを見てきましたが,これらの違いは,ボスの目指すものの違いが生み出した結果といっても過言ではないです。
一つ目の事務所では,ボスは地域住民の方たちに愛される小規模な事務所を目指していました。一方,二つ目の事務所のボスは,最高の弁護士集団を形成して最高の法律事務所を作ることを目指しています。それぞれの結果,生み出された違いであるのではないかと私は考えています。

いかがでしたでしょうか。私が経験してきた法律事務所はこの二つしかないので,全ての法律事務所の違いに当てはまるとは言い切れないのですが,逆に言うと,二つでもこれだけの違いが生まれてくるのがお分かり頂けたのではないかと思います。
皆さんも是非,ご自分に合った法律事務所を見つけて,その法律事務所の一メンバーとして活躍して頂けたらと願っています。

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