債権者：甲
債務者：乙（根抵当権順位５位）
連帯保証人：丙１（甲が単独で根抵当権設定）
乙が破産した際、連帯保証人たる丙１に対して別除権の行使を考えています。
丙１物件の根抵当は他に丙２、丙３が設定者とされており、それぞれ３分の１ずつ
所有となっています。
この場合、物件処分で生じた金額はどのような扱いになるのでしょうか？
① 全額を債権に補充可能
② 丙１所有の「３分の１」のみ
③そもそも、 丙２・３の同意が得られなければ処分できない
それでもなお不足する場合には、最後配当の除斥期間内に不足額を確定させて、
乙の破産手続きに参加するつもりです。宜しくお願いします。
持分上に設定されている根抵当権は、当該持分にしか効力がないので、持分が３分の１であれば、担保権を実行できるのも３分の１についてのみなので、答えは②
競売手続終了後は、買受人、丙２、丙３との共有となります。
しかし丙２や丙３が丙１の身内とかなら、赤の他人と共有なんてまっぴらなので、丙１の債務を肩代わりするなどして事実上の債権回収をはかれるということはよくある話ですが。
事務員様、有難うございました。
もう少し具体的に書くと、丙１の子である丙２、丙３を設定した家族所有の宅地、居宅で、
それを第三者との間で賃貸しています。
丙１所有の３分の１のみを切り離せないので、１棟１筆での処分になるかと思いますが、
丙２、丙３が拒否した場合や、第三者にいわゆる「居住権」を主張された場合には、
物件処分で債権回収のシナリオが崩れてしまうのではないかと危惧しております。
賃借人がいるようですが、根抵当権設定前から居住していたか否かにより法律関係は変わってくるとはいえ、けっきょくのところ、問題は、
・不動産にいくらの値がつくのか。
・それを買う人がいるのか。
ということにつきると思います。
現在の持ち主に引っ越し費用をあたえて、任意に買い取り、ほしい人に転売するとか、ひきつづき債務者らにアパート経営みたいなことをさせつつ、賃貸料を差し押さえるのか、
競売だけが回収手段ではないものの最終的にはもっとも早く、かつ、多くの回収が見込める方法を選択し、それを債務者、共有者に飲ませることができるかの問題だと思います。
おはようございます、事務員様。
物件処分ばかりを考えておりましたが、今のご時世、買い叩いてまでも手に入れたい
立地・物件ではないので、賃料で返済させるのが一番現実味がありそうです。
破産前の効果的な手段も、しっかりと検討していきたいと思います。有難うございました。
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