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パラリーガルコラム

私のバイブル紹介

2017.05.19 written by 眠る花

私がパラリーガルとして働くようになってから、業務を進める上でどうしたら良いのかわからないことが出てきたとき、決まって開くテキストがあります。
私にとってバイブルのような存在。それは「法律事務の手引」というテキストです。

私が勤務する法律事務所は大阪市内にあるのですが、この「法律事務の手引」は、大阪弁護士会等が編集し、大阪弁護士協同組合が発行しているテキストです。
この本、大阪府内の法律事務所であれば、ほぼ例外なく置かれているのではないでしょうか。

もともとはそのタイトルの示す通り、パラリーガル向けに作られたものかもしれませんが、弁護士も時には開くこともあるような充実した内容で、1981年の初版発行以後、これまでに何度も改訂されています。
基本的な用語や各種法的書類の説明から始まり、パラリーガルになれば必ず通ることになる戸籍謄本等の取り寄せ方法などの初心者向けの内容から、民事保全や民事執行などの手続きの流れ、最新版では不動産登記申請の章も設けられるなど上級パラリーガル向けの内容もふんだんに盛り込まれています。

だいたい3~4年ごとに改訂されるため、長く働いているパラリーガルほど改訂されるたびに新しい「法律事務の手引」を手にするわけですが、また改訂版が出ることを分かっていながら、ついつい書き込んでしまい、私の手元にある「法律事務の手引」は書き込みだらけのとってもカラフルな状態です。

ここで、これからパラリーガルになる方に私自身の経験を踏まえてひとつアドバイスができるとすれば、これを生涯のバイブルにすると心に決めた本があるなら、ぜひその本に直接書き込みを加えるなどして、自分色に染められた一冊を作りあげてください。
法律事務の経験値が増えるごとにテキストには載っていない情報や自分の所見(ミスをしたポイントや注意が必要なところ、こうすれば効率が良くなる、とか)を少しずつ書き込んでいけば、自分のこれまでの仕事がぎゅっと凝縮された、世界でただ一冊の本が出来上がりますね。

ただし、どの本を相棒にするのか決めかねる、という方には、まずはデータに残していくのがおすすめです。
最近私はgoogleのスプレッドシートを使い、法律事務の記録を残すようにしています。こうしておけば、私以外のパラリーガルや弁護士ともパソコン上で情報共有をすることができ、便利です。
それとあわせて、自分自身の調べものをするときなどに「法律事務の手引」を開き、テキストとデータの双方を活用しています。

ちなみについ先日、この「法律事務の手引」の「別冊債務整理編」が新たに発行されましたので、今後も私がこの本にお世話になることは確実です。

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