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パラリーガルコラム

仕事で意識していること。~これまでの苦労と乗り越え方~

2016.10.21 written by 和希

大学卒業後、迷うことなく法科大学院へ進学した私は、要領悪く大学院生活を3年4年...と重ね、簡単になったとはいえ難関の司法試験に見事失敗。
晴れて司法試験受験生という名の司法試験浪人生となり、つい1年ほど前に親の期待に応えるべく遅すぎる本格的社会人デビューを果たし、先日とうとう独身で30代に突入しました。
それでも試験は諦められず、働きながら受験を続けることを決意して、今も派遣で働いていたりします。

そんな私のどうしようもない経歴はさておき、私が仕事で特に意識していることは...

(1) 素直
(2) 正直
(3) 法律職は、「一事が万事」という状況が繰り返される

...という3点です。もっとある気がしますが、今パッと思い浮かんだのはこの3つでした。

(1) 素直
弁護士の事件処理は100人いれば100通り。
これまでの経験で感じたのは、事務員はその先生の特色をつかみ自分の仕事を遂行していくしかない、ということです。
例えば、事務員として同じ「仕事」をしたとしても、その評価は先生によって千差万別。
喜んでくれる先生もいれば怒髪天を衝く勢いで拒絶される場合もあります。時に同じ先生で両方の態度を見ることがあるかもしれない。(そんなときは対先生データとして記録、悲しい記憶は仲の良い同僚や友人とのお酒のアテにでもして一刻も早く抹消しましょう。)
要は、良くも悪くも先生に合わせていくしかない。ただ合わせ方はさまざまで、迎合するもよし、意見するもよし。訊くとか謝るも含めて素直な姿勢で臨めば、先生や上司に一定の理解を頂けて、先輩や同僚が指導してくれるはずです。

(2) 正直
特に失敗したときや、勘違いしたときなど。正直に上司(先生)に打ち明けた方が良いです。十中八九怒られるけれども。
以前、ある勤務先でのことです。先輩パラリーガルが自分のミスを隠しごまかし続けた末路は、露見と同時の退職だった...ということがありました。 もしも正直にミスを打ち明けていたら。人のやることだからミスはあるよとか言われて、今もその事務所で現役だったかもしれないと思うと、他人事とは思えません。

(3) 一時は万事
一つの失敗で、すべてがダメになる...そんなことが少なくない法律職。弁護士事務所なら他人の人生が、一般企業なら企業生命が、自分の仕事で危機にさらされるかもしれない。恐れていては先に進まないから仕方ないけれど、忘れてはならないことだと思っています。慣れてくると忘れがちかもしれませんが、本当に緊張感のいる仕事です。でもその分仕事の満足度は高いですよね。

私も社会人2年目の新人、試行錯誤です。
企業法務とパラリーガルも、仕事のとらえ方が違ったりして、(技術的にも精神的にも)日々勉強です。
明日も笑顔で、頑張りたいです。

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