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パラリーガルコラム

私の一日~スケジュールをご紹介~(前編)

2017.03.17 written by 眠る花

縁あって、現在の法律事務所でお世話になることになり、過ぎること約半年。
そんな私が働いている職場は、弁護士3名、事務職員1名の小規模な事務所です。

弁護士の先生方は、それぞれ勤務弁護士を経て独立し、昨夏に事務所を開業。それとほぼ同時期に、できたてのまっさらな法律事務所に事務職員として採用されたのが私でした。
職場の雰囲気は、私を含め全員が同年代なこともあって、風通しがよく、仕事モードの時以外は、皆和気あいあいとしています。
今日は、そんな職場で働く私のある一日をご紹介します。

まず、朝。事務所に到着したら、今日の弁護士のスケジュールを確認します。ここで今日は来客が何件あるかなど、弁護士3名の予定をざっと頭に入れます。
何しろ事務職員が私しかいないため、来客応対などの秘書業務は、すべて一人でこなさなければなりません。

さて、確認してみたところ、今日は来客の予定はありませんが、訴状の提出の予定が入っています。
昨日の段階で、弁護士の指示のもとに書面は準備していますが、裁判所に持っていく前に念のために再確認してみることにしましょう。

訴状を提出するとき、常にそうだと言えるわけではありませんが、訴えの内容が書かれた「訴状」と証拠となる書面(「書証」ともいいます)である「甲号証」をセットにして提出することが多いです。
ここで「甲号証」ってなんだろう?という疑問が出てくるかもしれません。

民事事件の場合、訴えを提起する原告側が提出する書証を「甲号証」と呼び、逆に被告側から提出される書証のことを「乙号証」と呼んで区別しています。証拠となる書面ごとに、「甲第1号証」、「甲第2号証」・・・と番号をつけて特定するようになっているのです。
この「甲号証」一式と「訴状」、その他の添付書面(たとえば依頼者からの「委任状」や、当事者が法人の場合は「代表者事項証明書」など)がそろっていることを確認します。
その後、提出部数を確認。裁判所に提出する「正本」、被告に送られる「副本」、それから原告の「控」、ちゃんと合計3部ありました! ちなみに、被告が1名ではなく2名以上いる場合は、1名増えるごとに提出する「副本」も1部増えますから、注意が必要ですね。

そして最後に、申立のための手数料を準備します。
訴えの額に応じて変わる手数料分の収入印紙を購入し、訴状に貼り付けて、あらかじめ納める郵便切手も準備できたら、申立準備は完了です!

こうして裁判所に訴状一式を提出後、事務所に戻ってそのほかの事務を済ませると私の午前中のお仕事は終わりです。
午後のお仕事については、次回ご紹介させていただきます。

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