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パラリーガルコラム

自分の仕事が認められたエピソード

2016.10.28 written by ぴろ

一般事務の経験がある方もない方も、新しいことを先輩方に教えてもらい、それを理解し習得することで、次の段階の仕事を任され、さらに自分のできる仕事が増えていくことはとてもうれしいことですし、これからも頑張って任される仕事を増やしていこうというモチベーションにもつながります。

前回のコラムを読んで下さった方はご存じのように私には、一般事務の経験がありませんでしたので、最初は複合機の使い方から教わりました。
コピーひとつをとっても、用紙サイズ、白黒かカラーか、拡大する必要があるのか、後にファイルすることを考えて位置を変えるべきなのか等の配慮が必要となります。それゆえ、弁護士が資料を見やすいようにコピーをしたり、裁判所へ提出するための書類をルールに従ってコピーをしたり、簡単と思われるコピーでもひとつずつ先輩に確認しながら行っていました。様々な種類の書類をコピーしていくうえで、コツを掴み、臨機応変にそれぞれの書類に合わせて効率よく複合機を使いこなせるようになりました。

そして、最も嬉しかったのは、相続関係の調査から相関図の作成までを任されるようになったことです。戸籍や住民票は個人情報であり、一般的には入手することはできません。しかし、弁護士は事件や交渉の為等必要な場合にのみ、その理由を明示し、士業として与えられた職務上請求用紙に必要事項を記入し申請することで、はじめて入手することができます。戸籍や住民票などは、それぞれの役所に保管され、窓口に行くことができない場合は、郵送で申請します。
私は、自分の戸籍でさえきちんと目を通した記憶がないほど戸籍に触れたことはありませんでした。先輩に申請書の記入方法を教えてもらうことで、現在の戸籍だけでなく、原戸籍や除籍等の存在を知り、そこから両親・祖父母・曾祖父母まで順にたどり、戸籍自体がどの期間を示しているのか、転籍、入籍、除籍等全てを理解することができました。そのうえで、一人で役所へ申請する用紙に記入し、つながりを解明していくこと、同時に、相続関係図を依頼者にわかりやすく作成していくことができる様になったのです。

自分の仕事が認められ、自分のスキルをステップアップしていくことで、日々の業務を自分のものにしながら、充実したパラリーガルとしての毎日を送ることができるようになると私は思います。

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