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パラリーガルコラム

過去の仕事経験が役に立ったエピソード

2017.03.10 written by ずんだ係長

みなさんこんにちは。ずんだ係長です。前回は,私が経験してきた法律事務所での苦労とその乗り越え方,日々の業務において意識して取り組んでいることについてお話ししました。今回は,私の一般企業での業務経験が,現在の法律事務所でどのように生かされているかについてお話ししたいと思います。

 

1 メリハリをつけた対応力

私が一つ目に勤めた学習塾は,生徒数が多く業務量も多かったので,常に教務や事務処理に追われていました。だからといって,生徒や保護者等の来客対応も蔑ろにすることはできません。いつも忙しそうでミスを連発するようでは,生徒や保護者の不安を煽るだけです。むしろ安心感を与えるためには,落ち着いた対応力が重要です。そのため,表からは見えないバックヤードではキビキビと事務処理をこなし,来客の前では落ち着いた対応を心がけるようにしていました。

法律事務所でもこのメリハリをつけた対応力が活かせます。法律事務所に来所されるお客様は,何かしらの問題を抱えていることが多いですから,窓口である私たちが安心感を与えることは非常に重要なことです。

 

2 常に効率的で最高のものを求める姿勢

これも一つ目の学習塾の話になりますが,「塾通い」というものは,生徒の人生を左右する大事な習い事の一つです。生徒の人生を取扱う塾側は,一つでも漏れがあったら大変です。業務を漏れなくスケジュール管理できるツールはないものか,常に探していたのですが,ついに私は,そのとき自分にとって最高の手帳を見つけました。

それは,「超整理手帳」という手帳で,普通の手帳と違い,一週間の予定ページがジャバラ折りになっており,広げると月全体が見渡せるようになっているものです(もっと知りたい方はGoogle先生に聞いてみてくださいね!)。短期的な予定と長期的な予定の両方を一つの手帳で見ることができるのです。そして,書き込んだ予定は,遂行するごとに丸で囲んでいく,というのを徹底します。そうすることで,多忙な毎日を漏れなく過ごしてきました。

今では,Googleカレンダーという便利なツールができたのでそれを使用するようになり,手帳は使わなくなってしまいましたが,「常に効率的で最高のもの」を求める姿勢は今でも役に立っています。

 

3 早く正確に書類を捌くこと

二つ目に勤めた一般企業では,社会人向けの講座をひらいており,その講座の受講生向けにテキストを印刷し作製するという業務がありました。複合機ではなく印刷機なので,ソートで一冊ずつ作れるのではなく,一ページ分を何枚も印刷してから手丁合する必要がありました。

一日に5000枚以上の紙に印刷して全て手丁合したこともあります。もちろん,ページが抜けていたりしてはダメなので,慎重に枚数を数えたり,どうすれば早く正確に捌けるかというのを試行錯誤しながら作業するためのスキルを身につけることができました。

現在では,多量の書証を作成する際等に,このスキルが役立っています。

 

いかがでしたでしょうか。上記に挙げたエピソードのほかにも,法律事務所で活きている業務経験はたくさんあると私は感じています。社会人として経験してきたスキルは,何一つとして無駄ではなかったと思います。これから法律事務所で働きたいと考えている皆さんに,少しでもご参考になれば幸いです。

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